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活用事例
e−お菓子ねっと対応「在庫管理システム」
外観株式会社 種清では、昭和 63 年よりe−お菓子ねっと(当時:菓子業界VAN)に連動した在庫管理システムに着手。現在に至るまで、e−お菓子ねっとを利用する先駆的な卸店のひとつとして、数々の情報システムを稼働させている。

種清 中部流通センター

在庫管理システムの概要

「オンライン発注のしくみ、すなわちe−お菓子ねっとがないと、当社の在庫管理システムは回らないですね。」と中部流通センター情報管理部システム室の川地次長は語る。
この「在庫管理システム」は、 e −お菓子ねっと加入メーカー(約 400 数十社)に対しての一括発注を自動化・システム化したものである。

主な特徴
発注点方式による在庫の自動発注および e −お菓子ねっとへの接続(全営業拠点対応)
  独自の在庫管理システム
   
  • 発注ナンバーの提供…入荷明細とのマッチングおよび入力作業の合理化
  • 1商品多数ロケ化の実現…得意先別ロケの対応(値札貼り置き在庫対応)
  • 在庫引当てによる在庫管理…作業指示と同時に伝票発行可能
  • 予測発注システム…前週の最新出荷データをベースに運用(休日は予測発注)
  • 長期連休(正月・GW・盆休)にも対応可能
  独自の棚卸し作業
   
  • 中部流通センター(小牧市)の調べでは、4250 坪 約 5200 ロケ−ションを数量調査・検品・入力作業まで 2 時間で対応可能。
  現在は中間決算、決算月を除き理論在庫で対応。
  発注時間の改善
   
  • 発注時間については、翌日朝9時からの送信時間を前日の夕方にまで早めるように改善されている。
業務の流れ
業務の流れ


著しい導入効果
平成 4 年には、決算月以外の在庫棚卸については、コンピュータ上の理論在庫を利用した機械計上を開始したという。まさにモノと情報の流れがぴたりと一致している証拠である。
川地次長はこう語る。「通常月はコンピュータの理論在庫で回しています。実棚卸在庫の差異が発生し許容範囲を超えた場合は、ペナルティとして翌月より毎月の実棚卸作業を行うルールになっています。また、在庫引当てシステムを導入していますので、コンピュータ理論在庫が正しく運用されないと、日々の業務が回りませんし、実際、棚卸の人為的ミスをコンピュータが見つけるというようなケースもあるほどです。」

川地様
中部流通センター
情報管理部システム室室長
川地 忍 様
情報管理部 当時の全社在庫は金額ベースで約 20 %削減することができ、回転率は約 50 %アップしたという(平成元年〜平成 4 年)。現在、得意先への納品率は 99.5 %以上、在庫的中率は金額ベースで 99.5%〜99.9%だという。また、受注・伝票発行処理業務としては作業平均終了時間 19 時〜 20 時から定時終了 17 時 30 分が実現でき、現在は中部流通センター(小牧市)ではお得意先とのオンライン受注率が高いこともあり、年間 150 億円の受注処理業務を 6 名で回しているという。
さらに同じく平成 4 年、この在庫管理システムと連動させた「物流コスト管理算出ソフト『TIMELY(タイムリー)』」を稼働。これにより物流コストに関して戦略的な対応が可能となった。具体的には、担当得意先別の月次の損益情報を、各営業担当者に提供することが可能となり、営業担当の自覚で営業利益は大幅に改善されたという。


業務改革と共に
このように在庫管理システム導入が、数々の効果を生んだ大きな要因は、業務改革と共に進めたことであろう。
システム導入以前、同社には在庫管理の業務において流れに一貫したものがなく、データの蓄積どころか管理の部分も不明確、クイック・レスポンスによる対応以前の問題で、倉庫規模で業界有数を誇る中部流通センターに対してシステムの遅れは甚だしく、社内では遅配という事態も続いていたという。
しかしそのような状況を打破すべく、同社の年度方針の1つに「在庫のシステム化」が掲げられ、新しい在庫管理のシステム化を具体化するために、昭和63年に社内プロジェクト『THINKS』が発足。現状の問題点/ニーズ・原因の提起をし、あるべき機能の優先度を決め解決策を検討した結果、在庫管理をベースにあらゆる組織や責任権限の見直し、管理体制作り、コード体系の見直し、マスターの登録改廃ルール作りの推進がトップダウンにより社内にPRされ、また実行することに至る事ができたという。
また、その間には、e−お菓子ねっとから直送データの取り込みも推進されたようで、中部流通センターでは仕入ベースで約1万2000枚/月程ある直送処理を、売上伝票の発行と合わせて社員1名で行うことができるようになっているという。 その結果、仕入計上や売掛計上について計上スピードの向上や入力ミスの削減、人的作業をシステム化することにより人件費削減にも効果を発揮したようである。
同社は、昭和63年当時はなかった言葉BPR(Business Process Re-engineering)を、e−お菓子ねっとの稼働を契機に、強力に推し進めたと言えるだろう。
BPR(Business Process Re-engineering)
  企業において、製品の研究開発、製造工程、原価、品質、サービス、製品の提供行程など、業務全体を対象として効率や生産性を劇的に改善するために業務全体を根本的に見直し、再構築すること。以前からあったTQC(Total Quality Control:全社的品質管理)が部門内の日常的な業務改善であるのに対して、BPRは企業活動全体を対象とした総括的な改革である。


今後について
平成12年には、EDI新データ種の追加、Web−EDI、画像付商品情報データベースなど、菓子業界VANからe−お菓子ねっととしてリニューアルし、今では受発注・入庫予定・直送・受領・返品通知・請求支払等全データ種について対応をしている。
川地次長は語る。「これからは、特にEDI新データ種の利用度を上げる必要があると考えます。返品通知など、当社の準備はできていますが、要望されるメーカー様がまだまだ少ないように思います。返品に対しては、データと返品実数に関して卸側とメーカー様間の信頼性の問題があるのかも知れませんが…。」
棚割シミュレーション 同社では、e-お菓子ねっとの画像付商品情報データベースにおいて、他企業の代行登録を積極的に行っている。平成12年より以前に自社開発した「商品登録データベース」を通じて、商品画像の登録の有効性を十分認識しているからだ。このデータベースには、商品画像は銀紙を使った簡易反射板等できれいな画像を登録するように工夫がなされており、棚割システムの他、商談・プレゼン・見積の資料にも利用しているとか。商品パッケージの裏側も画像も登録しているので、原材料等の情報も閲覧可能だそうだ。
さらに川地次長は語る。「現在、請求支払データのオンライン化を更に推進するべく努力をしております。」
e−お菓子ねっとの先駆企業として、さらなるオンライン化への期待は大きい。

在庫管理システムの運用年譜
  昭和 63年 6月 社内プロジェクト『THINKS』発足
  平成 元年 6月 e-お菓子ねっと(当時:菓子業界VAN)稼働
  平成 2年 7月 物流全拠点への展開開始、 システムに合わせた組織変更
  平成 2年11月 在庫引当てシステム稼働
  平成 3年 3月 予測発注システム稼働
  平成 4年 4月 在庫棚卸しの機械計上開始
  平成 5年 4月 得意先オンラインの自動受信システム稼働(HI-RAMOS)
会社データ
明治43年の創業から、時代の変遷を通じて、種清は、菓子綜合商社として、常に時代に即した商品提供・開発を追究。毎年、中部・北陸地方では業界随一の売上げを保持しています。
今後も、良きお得意様、良きメーカー様、良き社員を、3つの宝としてさらなる発展をめざしていきます。
株式会社 種清
住所 名古屋市西区新道1−12−7
電話 052−563−8151
資本金 9,600万円
売上高 606億円(平成17年3月実績)
     
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