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活用事例
1954年(昭和29年)の創業から、熊本県を本拠地に活動を続け、
2014年で60周年を迎える株式会社木村。1954年(昭和29年)の創業から、熊本県を本拠地に活動を続け、2014年で60周年を迎える株式会社木村。高級あられを扱う食品製造からはじまり、現在では『メーカー』、『卸』、『物流』という3つの機能を備えた「菓子・食品の総合商社」として成長を遂げている。今や九州を代表する企業となった株式会社木村が《e-お菓子ねっと》をどのように採り入れ、業務拡大のための効率化を図ったのか、お話を伺いました。 (2013.10.21)

美味しいあられを、お客様へ届けるためにできること。
まず、お話を伺ったのは、株式会社木村の木村嘉宏専務。創業者を父に持ち、兄である社長の光男氏とともに、株式会社木村の成長を担ってきました。
目を見張るのは、この10年間右肩上がりを続ける売上高。その成長の原動力とは、何なのでしょうか。
「我々は地場のスーパー・小売店を中心に取引口座を開拓してきましたが、もはや既存スタイルでの拡大はおぼつかない状況です。そこでいわゆる“毛細血管”を張り巡らす様に他のチャネルにも販路を拡充しており、例えば、お土産店やお米の売場といった新たな地へのチャレンジも行っています」
営業部隊を90人規模で擁し、卸売業としては、営業体制にかなり力を注いでいることが分かります。
株式会社木村の想いを語る 木村嘉宏専務 株式会社木村の想いを語る 木村嘉宏専務
株式会社木村の想いを語る 木村嘉宏専務
「熊本を筆頭に、九州一円に営業所を設け販路の拡大を進めた事により、飲料など他のメーカーさんともつながりが出て、業務拡大に寄与していますし、『木村さんのチャネル使わせてよ』『木村さん、どこで売ってるの?』などと他のメーカーさんから問い合わせが来ることもあり、そういった部分で卸の意味合いを感じることがあります」
さらに、物流機能の充実も、株式会社木村を語る上では欠かせません。
木村専務が自ら代表取締役を務める物流関連会社は、大手コンビニチェーンの取り扱いをはじめ、熊本全域を中心に九州における流通の大動脈へと活躍の場を広げています。
『厳選した材料で、美味しいあられをつくりたい。こだわってつくったものだから、美味しさをそのままお客様のもとへ届けたい。』(HP:社長挨拶より)
「創る想い。伝える力。」という社長の理念にもあるように、美味しい商品をお届けするための“熱い想い”が卸や物流といった領域までカバーする「菓子・食品の総合商社」となった原点です。
株式会社木村は今後、その原点であるメーカー部門をさらに強化させる取り組みをはじめています。
近年需要が高まっているPB商品の供給をさらに厚くするとともに、力を入れているのが、原料である「もち米」の自社栽培。
工場裏に広がるもち米農地。もち米が立派に実っています。
工場裏に広がるもち米農地。もち米が立派に実っています。
「これまでも国産原料にこだわり、美味しいあられを作り続けてきた我々が『自分たちで作れないか』と昨年から、工場裏に3.4haの農地を耕し、『安心』できる原料を自らの手で作り上げています。」
米菓の世界では外国産米による生産が一般的になりつつある今、国産原料を使った製品づくりは、たとえコストがかかっても美味しいものを提供したいという精神を感じ取ることができます。木村専務ご自身も、自社栽培状況を写真に収め、SNSに公開するなど、自社で作る「もち米」に大きな関心を寄せているご様子。ぷっくりと膨らんだ「もち米」の稲穂に、「安全」「安心」の原料で、「安定」した供給をしたいという想いを馳せることができました。
導入前は、伝票処理だけで時間に追われていました
、株式会社木村・情報システム部、係長の塩手康弘さん、藤岡繁さん 、株式会社木村・情報システム部、係長の塩手康弘さん、藤岡繁さん
続いて、《e-お菓子ねっと》について、株式会社木村・情報システム部、係長の塩手康弘さん、藤岡繁さんにお話を伺いました。《e-お菓子ねっと》導入以前はどのような作業の流れだったのでしょうか。
「《e-お菓子ねっと》は、10年ほど前に導入しました。それまでは発注担当者が毎日早朝から在庫を確認し、発注書を作成出力し、各メーカー様へFAXで発注をしていました」
毎日、在庫の確認と発注書の作成は骨が折れる作業だったのでは?
「発注書の記載漏れやFAX送信の間違いなど、手間取ることが少なくありませんでした。
FAXが一般家庭に誤って届いてしまった場合もあり、何も応答が無いため、そのまま欠品につながることもありました。 メーカー様からは○時までに発注を!と期限をつけられていたので、常に時間に追われていて、締切間際にFax機を発注書が通る間は、時間内に送信できるかどうか心配で、本当に焦りましたね」
当時は膨大な伝票と在庫の処理に忙殺されていた様子で、ミスが重なってもおかしくない状況です。
そういった意味で、《e-お菓子ねっと》の導入により、作業がスムーズになったのではないでしょうか。
「導入以前の直送データに関しては、メーカー様からの仕入伝票が届いたあとに、 莫大な枚数の入力作業を売上・仕入と同様に行っていました。
【メーカー様から伝票が届く時間】+【弊社が処理する時間】+【小売店様に伝票を届ける時間】というように、多大な時間を費やしていたんです。ところが、《e-お菓子ねっと》の直送データを活用すれば、 直送データの受信当日に売上・仕入れデータを作成するだけで良くなり、時間を短縮できました。
請求データについても、導入以前は紙の請求書と弊社の仕入元帳との照合作業を1メーカー毎に数時間もかけて行っていましたが、e-お菓子ねっとから入手した請求データと自動照合させることで アンマッチ明細のみの内容確認で済み、こちらも大幅な作業効率化を果たしました」
伝票処理に追われていた日々から、少しずつ別の作業をこなす余裕が持てるようになり、一人一人が更なる業務効率化へと行動できるようになった点も《e-お菓子ねっと》導入のメリットとして感じているようです。
「誰でも作業ができる」という効率化を目指しています
店頭に並ぶ「木村のあられ」の数々 店頭に並ぶ「木村のあられ」の数々
店頭に並ぶ「木村のあられ」の数々
時間の効率化だけでなく、その他にも効率化を生んだ部分はありますか?
「発注伝票の電子化によって、FAXの利用頻度が大幅に減少したのは勿論です。
発注/仕入お互いにデータ化されれば、両社それぞれのコストも下がるのではないかと思います」
さらに、こんなお話もありました。
「システムを導入するにあたって、『誰でもできるような形で』作業を効率化することを心がけました。
昔は老練な発注担当者がいましたよね。在庫をすべて覚えているような、その人に聞けば、全部頭に入っていて、“発注も、手書きの方が早いんだよ”なんていう人です。
しかしながら、その人でないとできない、代替の効かない業務では効率が悪い。
『データで見える化』をして、現場に入った人なら誰でもできる状態にする必要があるんです。
《e-お菓子ねっと》の導入は、そんな契機になりました。」
つまり、「時間」だけでなく、「費用」面や「人材」面でも、効率化に大きく貢献できるのが《e-お菓子ねっと》というわけなんですね。
そして、株式会社木村は《e-お菓子ねっと》導入ののち、2008(平成20)年に基幹システムのバージョンアップ、2009(平成21)年には新物流システムの導入に着手。さらなる効率化を実現しました。
「取引拡大に伴い、基幹システムは急激にパフォーマンス低下を起こし、サーバーの老朽化も顕著だったこともあり、最新サーバーへと切り替えました。
さらに物流システムを分離して、複数の出荷手法メニュー・商品のロット管理・入出荷履歴管理等々の機能を向上させました。例えば、ピッキング作業をひとつとっても、 ハンディピッキングだけでなくシールピッキングも可能になり、『新人ピッカーさんでも分かり易い』状況にしたことで誤配率の減少、最大許容量の増加、さらに作業時間も3〜4時間は短縮され、大幅な効率化を果たしました」
会社全体として、システムによる業務効率化を実現しており、《e-お菓子ねっと》がその中核として重要なベースを築いていることが分かります。
「e-お菓子ねっとの情報をもっと活用したい」という期待
システムのバージョンアップにより、これまでにない効率化を達成した中、《e-お菓子ねっと》で蓄積された情報を活用できないか?とご担当者の方々は「要望」として語ります。
「《e-お菓子ねっと》の取引情報は、市場情報として非常に市場カバー率の広い価値あるデータに成り得ると思います。
地域別カテゴリー別のお菓子マーケット流通動向情報として提供してもらえたらいいですよね」
「また、利用される方々それぞれのご事情があるかと思いますが、弊社では画像をつけた商品情報提供サービスを再び希望する声もありました。」
「発注データ、直送データ、請求データ等々《e-お菓子ねっと》を利用していながら、未だ十分に活用できていないところもあると思うんです。そういった他社の活用事例を知りたいし、《e-お菓子ねっと》サイトや実務者研修会等で触れられる場になれば、と思います」
《e-お菓子ねっと》はご利用される方々との二人三脚で作り上げるシステムです。
ご要望にお応えしながら、さらなる向上を図っていきます。
株式会社木村 株式会社木村
住所 熊本県熊本市南区流通団地2丁目5番地
電話 096-377-2220
資本金 10,000万円
従業員数 197名
     
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