「創業以来、私たちが大切にしていること。それは『挑戦する』というDNAではないでしょうか。その想いは、1969年に発売した当社の看板商品『おにぎりせんべい』から始まっています。当時、せんべいといえば四角形や丸形、味は単調な醤油や塩味、また噛み応えのあるせんべいが主流でした。
しかし、三角形のせんべいがあっても良いのではないか、ソフトな食感のせんべいを作ってみよう、味も今までにない出汁の効いたものではどうかなど、これまでのせんべいの常識にとらわれない自由な発想から“挑戦”して生まれたのが『おにぎりせんべい』です」 |
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専務取締役 兼 営業本部長 森氏 |
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おにぎりせんべい |
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「三角形から連想させるものとして“おにぎり”と“せんべい”を掛け合わせ『おにぎりせんべい』と名付けられました。この挑戦のDNAが伝承され今年瞬く間に話題となったのが、AIを使って商品開発をした『AIせんべい』です。『伝統を大切にしつつ、挑戦を恐れない』ことをこれからも大切にしていきたいと思います」 |
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■ 菓子業界VAN発足時から継続して活用 |
《e-お菓子ねっと》の導入経緯と効率化が図れた点について、加藤副部長にお話を伺いました。 |
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「菓子業界VAN発足時から利用しておりますが《e-お菓子ねっと》に代わる際、WEB-EDIに切り替え、全体的な業務の効率化を図っています。《e-お菓子ねっと》は菓子業界VANの時代からなくてはならない電子商取引システムですから。WEB-EDIに代わった際にデータ種も年々増やして、現在は5種のデータを利用させていただいています」
「WEB-EDIにより、従来の菓子VAN時代と比べて受注のデータ取得の時間が大幅に短縮されました。受注業務と請求業務において毎日利用していますが、データを基幹システムに取り込めばいちいち入力する作業が必要なく大変助かっています」 |
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営業本部チーム副部長 加藤氏 |
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「〈出荷報告データ〉は伝票送付の作業を軽減できますし、〈販売報告データ〉により、各社員のデータ活用が進んでいます。また、各種業務のデジタル化もあり、在宅勤務(リモートワーク)などいろいろな働き方にも対応できますね」
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■ データ種を業務に有効活用 |
続いて、《e-お菓子ねっと》のデータ種についてIT管理チームの柴田氏と伊藤氏にお話を伺いました。 |
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IT管理チーム エキスパート 柴田氏 |
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〈発注データ〉 「現在、約8割の取引先とやり取りを行っています。朝、忙しい時間帯に電話がつながりにくいといったことも改善され、受注担当者は手で入力せずに基幹システムに取り込まれますので、正確な対応をすることができます」
〈出荷報告データ〉 「送信している卸様の一覧を画面で確認できるようになり、問い合わせの対応が早くできるようになりました。ペーパーレス化により保管スペースもできます。また、データ検索ができるので、伝票を探しに行かなくても良くなりました。郵送に比べて処理が早く、決済漏れの削減につながっています」 |
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〈販売報告データ〉 「卸様の小売店への出荷情報を確認しています。まだ情報をいただけていない卸様にも展開していくことで、今後の営業活動と事務作業に役立てていきたいと考えています」
〈支払データ〉 「弊社の基幹システムに取り込み照合できるので、すぐに売上伝票との差異がわかります。システム化したことで差異の修正に時間が取れるようになりました」 |
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IT管理チーム 伊藤氏 |
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〈請求データ〉 「請求書のデータ化によって紙と違いすぐに送ることができるので、確実な支払いにつながっていると感じています。また、紙の請求書の納期と違って確実性があります」
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■ インボイス制度対応説明会について |
説明会に参加されたご感想をお聞かせいただけますか。 |
「WEB説明会に参加して、インボイス制度対応についての理解が深まりました。準備はこれからになりますが、《e-お菓子ねっと》で作成したガイドラインをもとに検討を進めていきたいと思います。こうした説明会や研修会は必要に応じて適宜開催していただけると嬉しいですね」
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■ 《e-お菓子ねっと》のこれからについて |
今後、《e-お菓子ねっと》に期待することはどんなところですか。 |
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「リアルに全国システム実務者説明会を開催して欲しいです。メーカーや卸の担当者様といろいろ情報交換をしたいですね。それから販促金EDIにとても興味があるので、ぜひ使ってみたいですね。今後はデータ活用というところにも配慮した、いろいろなデータ種と項目を増やして欲しいと思います」 |
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■ 経済的価値と社会的価値を両立させるESG経営へ |
最後に、今後の目標やビジョンについてお聞かせいただけますか。 |
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「戦略として掲げる事業ビジョンは2つあります。@売上のトップラインを上げることとA生産性の向上です。@に関しましては、マスヤの長年の課題でもある関東攻略と『おにぎりせんべい』のセカンドフレーバー(銀しゃり)の育成です。Aに関しましては米菓大手メーカーと比較するとまだまだ低く、ハード・ソフト両面での投資・改善を計画しています。 ただこれからの時代に求められるのは、経済的価値と社会的価値を両立させるESG経営ですので、食品廃棄物の削減はもちろん、プラスチック使用量の削減、CO2排出量の削減にも取り組んでいきたいと思います」 |
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株式会社 マスヤ
住所三重県伊勢市小俣町相合1306
電話0596-22-0303
資本金3,000万円
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