株式会社島谷食品

株式会社島谷食品

広島県の尾道は、古くから瀬戸内海航路の要の港として栄えてきました。そのため、豊かな瀬戸内海の海の幸はもちろん、北や南から全国各地の美味が集まり、食に対してこだわりのある港町としても有名です。株式会社島谷食品は、1957年(昭和32年)に創業。いかフライと天かすの製造販売を通じて、尾道で育てられた味をしっかりと今に受け継いでいます。これからも変わらぬ美味しさをお届けするために、《e-お菓子ねっと》がどのように活用されているのか直接お話を伺いしました。(2018.02.20)

 

「おいしいものをつくって、みんなに喜んでもらいたい」

「株式会社島谷食品」のご紹介

代表取締役社長 島谷氏
代表取締役社長 島谷氏

企業理念などと定義したものはございませんが、先代が残した『効率』という言葉を掲げています。けれども大切なのは言葉ではなくて、とにかく仕事は、真面目に執念を持って続けていれば道は必ず拓けると思っています。そして私がずっと想い続けていることは、おいしいものをつくって、みんなに喜んでもらいたい…ただそれだけです。昔からそうした気持ちを持って、この尾道とともに一歩ずつ歩んできました。そして、広島に来たら島谷のいかフライを買って帰ろう!とたくさんの人に思ってもらうことが、昔も今も変わらない夢ですね。

事務所に掲げられた「効率」
事務所に掲げられた「効率」

弊社では創業以来、味をテーマにいかフライと天かすを全国各地に提供しています。同業者問わず、時代の流れで味を変えてしまう会社やお店もあるかと思います。けれども、弊社では今まで味を変えようと思ったことは一度もありません。いかフライにしても、天かすにしても、とてもシンプルな珍味です。味のごまかしがききません。味は正直ですから。だからこそ、これからも決してぶれることなく一気通貫の姿勢で取り組んでいきたいと思っています。

《e-お菓子ねっと》の導入で日々の業務を改善

導入までの経緯

取締役専務 島谷氏
取締役専務 島谷氏

きっかけは、取引先の方から《e-お菓子ねっと》というEDIサービスがあることをお聞きしたことです。最初はなかなかイメージすることができなかったのですが、知れば知るほどさまざまなメリットがあることを感じて2017年に導入しました。導入までの準備として、どのデータ種を使用するか、弊社の既存システムとどう連携させるかなど、いくつかのハードルがありました。けれども、システム会社と綿密な打ち合わせを重ねることによって無理なく導入に進むことができました。今では業務を通じて、当初の想定以上に効率化やコスト削減につながっていると実感しています。

 「ミスの防止」「作業の低減」「伝票不要」の3つの効率化を実現

導入後の業務改善

事務ご担当 田中氏
事務ご担当 田中氏

〈発注データ〉

導入前は注文を電話とFAXで受けて、弊社のシステムに手動で入力していました。ですので、たとえば、同じ名前で始まる商品の選択、個数、送り先など、正直、入力ミスをしてしまうケースは決して少なくはありませんでした。特に年末は、注文のFAXが一斉に届き、 入力作業において、相当な負担がありました。

《e-お菓子ねっと》を導入してからは、そうした入力作業が軽減されましたので、残業することなく、対応でき、日々の業務において気持ちがだいぶラクになりましたね。

〈出荷報告データ〉

また、弊社では2種類のデータ種(受注データ/出荷データ)を使っていますが、出荷データを使うことによって、6枚複写の菓子伝票が不要になったことも大きいかと思います。以前は、伝票を郵送するケースが多かったのですが、今ではそのぶん送料がかからずコストの削減にもつながっています。



導入を機に効率化を意識したチェック体制も強化

導入をきっかけに大きく変わった点

効率化されたことが決して無駄にならないように、チェックに対する意識もより強くなっている気がします。現状、受注につきましては、メールや取引先独自のEDIが5割、電話やFAXなどが5割程度でちょうど半々くらいです。ですから、すべてをPCのシステム任せにはできません。だからこそ、よりいっそうチェックにも気を配るようにしています。《e-お菓子ねっと》の発注データにつきましては、午前に3回、午後に1回チェックすることを徹底。また、弊社の場合、在庫として商品を準備することもありますが、基本は注文を受けてから作って3~4日後にお届けするようにしています。

e-お菓子ねっとによる受注作業

弊社独自のチェック機能としては、先方の入力された希望納品日とこちらで入力する到着日がずれたり、間違って入力されたりすると警告が出るような仕組みを追加しました。到着日などを誤ってしまうと《e-お菓子ねっと》の出荷データにも影響が出てしまうため、そこでも警告が出るよう配慮したシステムを構築したのです。決まった取引先への出荷が中心ではありますが、時期によって注文量が変わってくることもありますので、単にシステム任せにするのではなく、万が一に備えたチェックも重要と考えています

先を見据えた導入こそその価値を高める

《e-お菓子ねっと》の導入を目指す企業様へのアドバイス

導入はゴールではなく業務を改善するためのスタートと考えれば、ハードルは決して高くはないかと思います。費用対効果はもちろん、入力ミスの軽減、作業効率、さらには人件費の削減など。これからの業務改善につながる《e-お菓子ねっと》は、価値のある選択だと思います。また、《e-お菓子ねっと》を有効活用するための勉強会などを開かれているとお聞きしましたが、参加を検討してみるのも良いのではないでしょうか。こうしたサポート体制の充実を含めて、今後の《e-お菓子ねっと》の展開に私たちも大きく期待しています。

 

 

島谷食品の定番商品

企業情報

株式会社 島谷食品 本社

  • 住所 広島県尾道市福地町1-51
  • 電話 0848-23-5573
  • 資本金 2,000万円